ECサイトやWordPressサイト、メディアサイトを運営するときに使う「カテゴリ」と「タグ」。
SEOとしてGoogleに正しくページの情報を伝えるためにはサイト構造が重要で、サイト構造を設計するときにカテゴリとタグを設計・運用することが競合との差別化になります。
このページではカテゴリとタグの違いを解説していきます。2つの違いを理解し、検索順位を上げて、ユーザーの回遊率も改善していきましょう。
カテゴリやタグの役割
まずはカテゴリとタグの共通した役割を紹介します。
カテゴリとタグはどちらもページとページの繋がりをつくるもの。カテゴリやタグの共通した役割とは、「SEO」「ユーザー」の2つの側面において、記事がどんなテーマかを理解する助けとなることです。
「SEO」としては、Googleが、とある記事がどんなテーマの記事かを知ろうとするときに、サイト内で紐付いているカテゴリをヒントにします。
「ユーザー」としては、ユーザーの頭の中で明確なワードが思い浮かんでいないときに、同じカテゴリやタグが紐付いている記事一覧ページを開けば、ざっくりと情報を探す手助けになります。
カテゴリとタグの設計が重要と言われるのは、カテゴリとタグの設計がこうしたSEO対策・ユーザー体験向上に繋がり、最終的に売上につながるからです。
次からは、カテゴリとは?タグとは?をあらためて解説していきます。
カテゴリとは
カテゴリとは、分類のことです。
カテゴリは「大カテゴリ」「小カテゴリ」のように階層構造になり、末端にページ(記事)があります。基本的にページ1つに対して、カテゴリが1つ付与されています。カテゴリとページの関係をイメージで説明すると「縦」のつながりです。
カテゴリの運用方法
Webサイトを立ち上げるときに、最初にサイト構造の設計をします。サイト構造の設計をすると同時に、カテゴリも一緒に設計します。カテゴリは最初に設計を行うため、運用中に頻繁に削除・追加・変更は基本的に行いません。
ページにカテゴリを付与しておくことで、例えば同じカテゴリの記事を「関連記事」として表示したり、パーマリンクにカテゴリ名を使用したり(例:https://domain.com/大カテ/小カテ/記事ID)できます。
カテゴリの特徴をまとめると次のようになります。
カテゴリ | |
機能 | 分類 |
イメージ | 縦 |
構造 | 階層構造 |
運用方針 | 最初に設計 頻繁に削除/追加/変更を行わない |
ページ(記事)との対応 | 1ページ(記事)に1カテゴリ |
よくある使用例 | 関連記事 パーマリンク パンくず |
タグとは
タグとは「グループ」のことです。
タグは階層構造をもたず、ページ(記事)を横断的につなぎます。タグは1ページに複数紐づけることがあります。タグとページの関係をイメージすると「横」です。
タグの運用方法
サイトのページが増えるに従ってタグも増加していく傾向にあります。タグは都度、削除・追加・変更がおこなわれます。
タグがよく使用される方法は、ページの特徴を示す「キーワード」。タグにページを紐付けて、読者が気になったキーワードをもとに他のページへ回遊しやすくなります。
タグはカテゴリと被らないキーワードを指定するのが一般的です。
タグ | |
機能 | グループ化 |
イメージ | 横 |
構造 | 網目構造 |
運用方針 | 適宜グループ化 頻繁に削除/追加/変更を行う カテゴリと重複しない |
ページ(記事)との対応 | 1記事に複数タグ |
よくある使用例 | キーワード |
カテゴリとタグの違い
ここまで説明してきたように「カテゴリは縦」「タグは横」です。図にまとめると次のようになります。
カテゴリとタグの違いを表でまとめると次のようになります。
カテゴリ | タグ | |
機能 | 分類 | グループ化 |
イメージ | 縦 | 横 |
構造 | 階層構造 | 網目構造 |
運用方針 | 最初に設計 頻繁に削除/追加/変更を行わない |
適宜グループ化 頻繁に削除/追加/変更を行う カテゴリと重複しない |
ページ(記事)との対応 | 1記事に1カテゴリ | 1記事に複数タグ |
よくある使用例 | 関連記事 パーマリンク パンくず |
キーワード |
カテゴリはサイト立ち上げ時に決めたら、あとから変更することがコストかつリスクになるため、なかなか変更はしません。特にタグよりもカテゴリの設計が、その後の競合との差を生み出します。
タグは柔軟に変更が可能なため、サイト立ち上げ時には運用を優先順位下げても問題ないでしょう。ただし、タグはその追加のしやすさから、タグが増殖し、逆にSEO・ユーザー体験を損ねる可能性もあるので注意が必要です。
タグとカテゴリを具体例に置き換える
よりわかりやすいように、カテゴリとタグを具体的な例に置き換えてみましょう。
大カテゴリ「キャリア」の下に小カテゴリ「転職・就活・派遣」があり、さらにその下に記事があります。各記事はカテゴリ1つと結ばれています。
タグ「履歴書・面接」が各記事に付与されています。カテゴリと違い1つの記事に履歴書・面接のタグがどちらも付与されている場合もあります。
記事のタイトルを知らなくても、一番左の記事が「転職するときの面接のノウハウについて書かれている」という憶測が立ちます。この憶測のように、SEOとして検索キーワードと記事の関連性を高めることができます。
【実践編】カテゴリとタグの設計方法
ここまでカテゴリとタグの重要性、カテゴリとタグの概念と違いを見てきました。では実際にご自身のサイトにより当てはめて、カテゴリとタグを設計する方法を紹介していきます。
実践編ページ:カテゴリとタグの設計方法
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