GoogleスプレッドシートのQuery関数で、表示形式を変更できる「format」オプション。formatを使えば、いちいちスプレッドシートの標準機能の「表示形式」で変更を行わなくても、query関数で表示形式を変更できます。
このページでは、formatの基本的な使い方から、応用例までを解説していきます。参考にして、より見やすいGoogleスプレッドシートの表を作りましょう。
Query関数のformatの基本的な使い方
GoogleスプレッドシートQuery関数のformatを使う基本形を紹介します。次のformatを使ったQuery関数は「指定した列を、指定した表示形式に変更する」という指示になります。
=QUERY(範囲, "format 列 '表示形式' ")
より具体的に「A11:D17の範囲の行で、列Dを数字3桁表示にする」という指示を書いたものが次のQuery関数です。
=QUERY(A11:D17, "format D '000' ",true)
2桁の数字も左側にゼロをたされて3桁表示になっています。
Query関数のformatの使い方例
①formatを使って3桁表示にする
まずこちらは先程紹介したformatの基本形なので詳細は省略します。
=QUERY(範囲, "format 列 '表示形式' ")
=QUERY(A11:D17, "format D '000' ",true)
②formatを使って小数点表示にする
formatで指定する表示形式を「0.0」のように小数点を指定することで、小数点分まで表示するようになります。
=QUERY(範囲, "format 列 '0.0' ")
「A11:D17の範囲の行の中で、D列を小数点第一位まで表示せよ」という指示の、formatを使った具体的なquery関数は次のようになります。
=QUERY(A11:D17,"format D '0.0' ")
下のデータの例だと、もともと100が「100.0」といったように表示されています。
③fomatを使って日付を年月日表示にする
formatで指定する表示形式を、年を表す「y」、付きを表す「m」、日を表す「d」で指定することで、思い通りの日付表示になります。
=QUERY(範囲, "format 列 'yyyy-mm-dd' ")
「A11:D17の範囲の行の中で、A列を’yyyy年m月d日’という表示形式に変更せよ」という指示の、formatを使った具体的なquery関数は次のようになります。
=QUERY(A11:D17,"format A 'yyyy年m月d日' ")
下のデータの例だと、もともと「2018/01/01」と表示されていたデータが、「2018年1月1日」と表示されています。もし指定を「yyyy年mm月dd日」にすれば「2018年01月02日」と表示されます。
④formatを使って単位をつける
formatを使用することで、出力結果に単位をつけることもできます。書き方は次のようになります。
=QUERY(範囲, "format 列 '0単位' ")
「A11:D17の範囲の行の中で、D列にpvという単位をつけよ」という指示の、formatを使った具体的なquery関数は次のようになります。
=QUERY(A11:D17,"format D '0pv' ")
下のデータの例だと、もともと「100」と表示されていたデータが、「100pv」と表示されました。
「QUERY関数の使い方」まとめQUERY関数の使い方 | 使用頻度 | 使用例 | |
---|---|---|---|
オプション | Order byで昇順・降順を指定する | ★★ | QUERY("範囲" "order by 列 asc") |
オプション | group byで同じ値をグルーピングして集計する | ★★★ | QUERY(範囲,"select 列A, 集計関数(列B) group by 列A") |
オプション | pivotを使って、group byをさらにグルーピングして表示する | ★ | QUERY(範囲, "select 列A, 集計関数(列A) where group by 列A pivot 列B") |
オプション | labelを使って、出力される列のラベルを変更する | ★ | QUERY(範囲, "label 列 '名前' ") |
オプション | formatを使って、出力される値の表示形式を変更する | ★ | QUERY(範囲, "format 列 '表示形式' ") |
オプション | limitを使って、表示する行数に制限をかける | ★ | QUERY(範囲, "limit 数") |
オプション | offsetを使って表示データを上からスキップする方法 | ★ | QUERY(範囲, "offset 数") |
オプション | optionsを使う | ★ | |
演算子 | containsを使って、指定文字列を含む行を表示する | ★★ | QUERY(範囲, "where 列 contains '検索文字列' " |
演算子 | starts withを使って、行の先頭文字列に条件を指定する | ★ | QUERY(範囲, "where 列 starts with '検索文字列' " |
演算子 | ends withを使って、行の後尾文字列に条件を指定する | ★ | QUERY(範囲, "where 列 ends with '検索文字列' " |
演算子 | likeで複雑な条件を指定する | ★ | QUERY(範囲,"where 列 like '検索文字列' ") |
演算子 | ★★★ | QUERY(範囲,"WHERE 列 matches '正規表現' ") | |
テクニック | whereの条件で空白を指定・除外する | ★★ | QUERY(範囲, "where 列 is not null") |
テクニック | QUERY関数にSUM関数を使う | ★★ | SUM(QUERY(範囲, "where 条件") |
テクニック | whereの条件に日付を指定する | ★★★ | QUERY(範囲,"where 列 = date '"& TEXT(セル,"YYYY-MM-DD") &"'") |
テクニック | QUERY関数内でimportrange関数を使って、別シートを参照する | ★★★ | QUERY(importrange(シートID,参照範囲), "where 条件") |
テクニック | 複数範囲・複数シートを結合する | ★★ | QUERY({IMPORTRANGE(シートURL,シート範囲);IMPORTRANGE(シートURL,シート範囲)},"WHERE 条件") |
テクニック | whereの条件を複数指定する | ★★★ | QUERY("範囲", "where 条件A or 条件B and 条件C") |
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